危険なビーナス(原作東野圭吾)日曜劇場でドラマ化!結末は?

ミステリー

東野圭吾さんの傑作ミステリー、『危険なビーナス』が日曜劇場でドラマ化され遂に放送スタートとなります!

主演を妻夫木聡さんが演じることで話題を集めていますが、妻夫木さんはじめ、ドラマのキャスティングや原作について、ご紹介していきたいと思います。

以下ネタバレも入ってきますので、ご注意ください~。

【危険なビーナス】ドラマはいつから?気になるキャスティング!

危険なビーナス自体、単行本が2016年に発売されたもので、割と最近の作品なので「もうドラマ化か!」という印象です。

ドラマは日曜劇場にて2020年10月11日(日)21:00~放送です!
妻夫木聡さんが主演と知った時は、「おー!!!伯朗(主人公の役名、ハクロウ)にぴったり!!」という気持ちと、久々に(個人的に)妻夫木さんが出演しているドラマをみれる喜びで溢れておりました!

では簡単にキャストをご紹介いたします。

手島伯朗(テシマハクロウ)ー妻夫木聡
獣医。急に現れた異父弟の妻、楓から異父弟の「明人」が失踪したことを知らされ、事件に巻き込まれていく。
実の父とは死別、母の再婚相手、矢神康浩とは籍も別々のため「手島」姓を名乗っている。
異父弟の妻と分かってはいるが、楓に惹かれていく・・・。

矢神楓(ヤガミカエデ)ー吉高由里子
自称明人の妻。
元CA時代に明人とバンクーバーで知り合い、2人だけでアメリカで式を挙げ、帰国した直後に明人は姿を消したため、結婚の報告はまだ誰にもできていないという。
明人を探すため、義兄の伯朗に近づき、矢神家の人間を探ろうとする。
ドラマのタイトル「危険なビーナス」とは楓をさす。

矢神明人(ヤガミアキト)ー染谷将太
伯朗の異父弟。
秀才でIT関係の仕事をしている。子供の頃に「事故死」とされた母・禎子の死に、何かが隠されているのではないかと、疑問を持っている。
父親・康浩が危篤状態と知り帰国。矢神家の次期当主にあたる。

矢神波恵(ヤガミナミエ)ー戸田恵子
明人の父:康浩の妹、実質矢神家を仕切っている人間。
康浩の看病もしている。

矢神悠磨(ヤガミユウマ)ーディーン・フジオカ
康浩の父・康之介の養子(愛人の子)、幼い頃に伯朗と面識あり。
複数のレストランを経営し、容姿も整っており、頭もキレる。伯朗とは馬が合わない。

蔭山元美(カゲヤマモトミ)ー中村アン
伯朗の助手。
観察力に優れており、伯朗に鋭い指摘をしてくれる存在。楓に気を付けるよう伯朗に助言をする。クールビューティで、かつて伯朗は元美が好きであった。

ざっと主要キャスト紹介しましたが、キャストをみるだけでもわくわくしますよね~!個人的には妻夫木さんは適役だと思いましたが、相手役の吉高さんは、原作とはちょっとイメージが違うな~・・・。という感じです。確かにしゃべり方など時折吉高さんを彷彿させるものはありますが。(笑)
あと、明人も染谷将太さんじゃないな~って思いました。原作ではあまり登場が少ないのでそこまで気になりませんが、ドラマではどのように出演されるのかも、注目ですね。

役の説明は原作を元にかきましたので、ドラマでは多少違うかもしれませんが、ドラマの公式HPをみてもさほど変わりはないと思います!

とりあえず、矢神家の家系図が複雑ですので・・・
よろしければTBSさんの作ってくださった家系図を確認いただいた方が、これから原作を読む方も分かりやすいかもしれません!
https://www.tbs.co.jp/kikenna_venus/familytree/
相関図もございますので、そちらもあわせてどうぞ~。


【危険なビーナス】原作はつまらない?

東野圭吾さんの作品は多数読んできましたが、相変わらず東野圭吾さんらしい、作品となっておりますよ~。

すらすら読めるので、私は1日で読み上げてしまいました。ミステリーといっても東野圭吾さんにしてはシンプルなお話しでしたので、いい意味で万人受けするのではないでしょうか?

ややこしいのは、矢神家の家系図のみなので、あまり頭を使わないミステリー、というと語弊があるかもしれませんが、ミステリー好きとしては物足りなくあっさりとしていて「つまらない」と感じる方もいらっしゃるかもしれませんね。

コメディまではいきませんが、東野圭吾さんの作品の中でも軽いタッチで、どんでん返しはあるもののすごく衝撃的!!!!な結末でもない、複雑すぎない、キャラクター像がはっきりしている、など映像化しやすい作品ではあるかもしれないです。

それでも原作を読んでいる時は、いつも通り「分かりそうで分からない・・・」「はやく結末が知りたい・・・!」という感覚に陥り、私にとっては満足のいく作品でした。

個人的な、【東野圭吾さんの本をおすすめするなら?】のリストには入らないですが、先程も申し上げた通り、あまりミステリー好きでない方にも楽しんでいただける、万人受けする作品のような気はします。

いつか私の「勝手に東野圭吾ランキング」という記事つくってみたいですね(笑)
ちなみにおすすめ1位は「白夜行」です。

東野圭吾さんの作品は、映像化されている作品が他の著者より多いと思います。本当かどうかは存じ上げませんが、映像化するにあたってあまり注文をださない(キャスティングとか)、変な話すぐにOKをもらえるからだ、というのを噂できいたことはあります。

東野圭吾さんのファンからすると、もちろん「えー!この作品をこんな風にしちゃうなんて!!」と思ってしまう作品も多々・・・。(ラプラスはひどかった。笑)

それも含めて、私は楽しむようにしています!東野圭吾さん、と聞くと、どうしても気になっちゃうんですよね~。最近本を読めていないので、マスカレードの新作でも読みましょうかね。

ということで、話がそれてしまいましたが、結論『危険なビーナス』原作もおすすめでございます、すぐに読めるので気軽に読んでみてください~。
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【危険なビーナス】ネタバレや感想

あらすじは省かせていただきますが、手っ取り早く真相を知りたい方は読んでください。完全ネタバレなので、これから本を読む方や、知りたくない方はご注意を~。

あくまでも原作のネタバレですので、ドラマでは違った結末の可能性がございます。お含みおきを!

誰がどうみても怪しい楓

まず、いきなり現れる「明人の妻」と名乗る楓。明らかに怪しいんですよね~。

恐らく明人の本当の妻ではないんだろうな、と思う一方、明人のことは本当に知っていそうだし、話の辻馬も合う。明人が死んでいるとしたら、楓が犯人なのか?も、しっくりこず。

明人の妻ではない!ことは確かですが、最後まで何者なのかは検討もつきませんでした・・・。

伯朗と明人の母・禎子はやはり殺されていた

お風呂場ですべって頭を打ち、そのまま湯舟で溺死していた母・禎子は事故死ではなく、誰かによって殺されていた。そのことが今回の明人の失踪に関わっていることは、原作でも序盤から示唆されていたのですが、その犯人について、こちらも私は最後まで分かりませんでした。悔しい!

いい線までいっていたのですが、予想は外れてしまいました。(笑)

康浩の研究と一清(伯朗の父)との関係

母の死や明人の失踪に関係するのが、康浩が行っていた研究と一清が生前最後に描いた「絵」です。

一清は元々画家でしたが、脳腫瘍を患い、その影響で時折錯乱状態に陥ることに。その治療に協力してくれたのが康浩であり、禎子との出会いのきっかけにもなります。

康浩の研究は「脳」と「電流」。一清の脳に電気を流すことで、状態はとても安定するが、その一方で頭の中で奇妙な絵が浮かぶことに・・・。

そして頭に浮かぶ奇妙な絵を描いた作品は、未完成のまま一清は死を迎えますが、その絵にはとんでもない価値がある可能性があり、そしてその絵は行方不明に・・・。

仮説ではありますが、康浩の行っていた研究は、【後天性サヴァン症候群】を引き起こす可能性があり、一清も脳に電流を流されたことにより、いわゆる「天才脳」になった可能性があるとのこと。

映画で有名な「レインマン」をご存知でしょうか?
自閉症と引き換えに天才脳を持っていて、知能指数がとんでもなく高いのです。
よく聞く話ですよね。皆さんの同級生にもいらっしゃいませんでしたか?自閉症などで対人関係に問題がある方でも、何かの分野でとんでもない才能をもっている方。
数学に限らず、音楽や芸術方面でも突出した才能を持つ方がいらっしゃいます。

康浩は一清の治療で、『後天性サブァン症候群』を人工的に作り出せる可能性に気づきましたが、一清の死により、「天才的な脳、サヴァン症候群を手に入れた引き換えに死期を早めてしまったのではないか・・・」と、人体実験はできないので、動物に切り替えましたが、結局研究に限界を感じやめてしまいます。

説明が長くなりましたが、あくまで上記の『後天性サヴァン症候群』のお話しは実際にいくつか事例があるものの、フィクションであり、また私の解釈に誤りがあれば申し訳ございません。


結末

上記3点が「危険なビーナス」の主なポイントとなるのですが、結末といたしましては壮大なる警察の潜入捜査!ということでした。

まず、母・禎子を殺してしまった犯人は、伯朗の叔父・憲三によるものでした。憲三は大学の教授で数学の研究をしておりました。
数学者からすると、最後に描いた一清の絵にとんでもない価値があることを知っていた憲三は、一清の死と共に消えた絵を一時は諦めていたものの、まだ存在する可能性を知り、禎子の実家に不法侵入して探していたところ、禎子に見つかってしまい争った結果、禎子を殺してしまうことになりました。
その時に結局絵は見つけられず、禎子の死に疑問を持たれても矢神家の人間が疑われるよう、康浩の研究結果だけ盗み、何年も隠し続けてきたのです。

禎子の死後、家は取り壊されたと憲三も伯朗も知らされており、更地の写真まで送られていたことから、憲三はあの絵は康浩が持っていると考えていました。

そして、康浩の容態が悪化し死期が近づいていることを知った憲三は、康浩の遺産を明人が相続する=あの絵が明人の元にいく、と思い、それを阻止するため明人を何日か監禁することを計画します。
憲三がインターネットで監禁してくれる人を探していたところ、警察のサイバー犯罪対策課に見つかり、警察が憲三とやりとりをし、明人を監禁していると憲三に思い込ませていたのです。

そして、明人が警察に協力する代わりに出した条件が「母の死を捜査しなおすこと」。警察は殺人であれば身内の犯行の可能性が高いとし、潜入捜査に女性警察官を送り込んだのです。

もう皆さんお分かりですね!楓の正体は警察官!明人の妻として潜入捜査をしていたのでした!
ここは私も「えー!まさかの警察だったか・・・。」と驚きました。(笑)そして、明人が生きていたことにほっとしましたね。

気になる一清が最後に描いた絵ですが、憲三は自害しようと家(禎子の実家)に火をつけたせいで、火の手が回る中、伯朗は最後の最後で絵のありかを見つけますが(襖の間に隠されていた)、取り出す前に明人に逃げるよう促され、結果絵は燃えてしまいます。
そして、憲三も楓によって連れ出され、自害には至りませんでした。

原作では、事件終了後、楓が伯朗の動物病院を訪れ、子豚を飼ったので専属の獣医になって!と言って終わっているので、伯朗の恋は実ったのかもしれませんね。

ネタバレを簡単にまとめますと・・・

・楓は警察官であり、潜入捜査をしていた(明人の妻の振りをしていた)
・明人は警察に保護されていたので、無事である
・伯朗と明人の母・禎子は叔父・憲三によって殺されていた

というところでしょうか。

憲三のキャスト紹介ができておりませんでしたが、ドラマでは小日向文世さんが、演じていらっしゃいます!

ちなみに、私は禎子を殺したのは叔母の順子(禎子の妹で憲三の妻)、と予想していたのですが、見事に外れましたね。(笑)

結末を知らずにドラマをみるのもいいですが、最初から潜入捜査と知っていながら、妻夫木さん演じる伯朗が楓に翻弄されていく姿をみるのもおもしろいかもしれませんね!

【危険なビーナス】主題歌はback number!!

危険なビーナスの主題歌を担当していただいているのは、back numberさんで【エメラルド】という曲です~!

放送日翌日(10月12日)からダウンロード&ストリーミングができるそうなので、気になる方は是非チェックしてみてくださいね!

ミステリーに合う、カッコイイ楽曲となっていますよ。私もSpotifyで聴いてみようと思います。

改めまして、2020年10月11日(日)21:00~※初回は拡大版、日曜劇場にて【危険なビーナス】が放送されます!

妻夫木さん×吉高さんは初共演、更に妻夫木さんは、日曜劇場の出演は16年ぶりで名作オレンジデイズ以来だそうです!

色んな面で注目されている『危険なビーナス』、期待してしまいますね!忘れず毎週録画をしておこうと思います!(笑)


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