【殺人の告白】真犯人は「J」?日本でリメイク!※ネタバレあり

サスペンス

今回はこのブログで初めて、韓国映画のご紹介をしたいと思います!

日本語タイトルは【殺人の告白】で知られるパク・シフさんが主演のこの映画、2012年に韓国で公開されたので結構前の作品にはなるんですが、実は日本でも藤原竜也さん主演でリメイクされている有名な映画です。

今回はオリジナルの韓国verについてのご紹介となりますが、日本版との比較もしていきたいます!

※この記事はネタバレがございますので、これからご覧になる方はご注意ください。

【殺人の告白】真犯人はJ?永野?

ずばり真犯人は「J」です。

この映画の面白いポイントとして、序盤で連続殺人事件の犯人は自分です。とパク・シフさん演じるイ・ドゥソクが時効成立後にカミングアウトして物語は動いていきます。

視聴者は「本当にイ・ドゥソクが犯人なの?」「なぜカミングアウトしたの?」という疑問を投げかけながら、どんな結末か期待しながら見ることになるでしょう。

リメイクされた日本版でも藤原竜也さんの「私が犯人です」というセリフがやはり印象に残ってますよね。

結論を申し上げますと、先程記載した通り真犯人は「J」であり、イ・ドゥソクではございません。

恐らく映画をみた大半の方はイ・ドゥソクは犯人ではないだろう、と予想できるかと思います。

この映画の醍醐味は、「では真犯人は誰なのか。」「なんのための嘘だったのか。」というところかと思います。

そして、この映画の真犯人をネットで検索してみると「永野」という名前が出てくるんですね。
実はこの「永野」は日本版の真犯人の名前ではございません。
「永野」はオリジナルの韓国版の真犯人を指しています。

は?って感じですよね。(笑)

説明するよりも、真犯人「J」を演じたチョン・ヘギュンさんをみていただければ一目瞭然かと思います!

少し分かりにくいですが、皆さんお気づきになりましたか?
髪型のせいもあり、Jを演じたチョンヘギュンさんが芸人の永野さんに似ているんですよね~。

私も「誰かに似ているな~。」と思いながらみていたのですが、皆さんが「永野」で検索していただいているおかげで腑に落ちました。(笑)

続いてこの映画のあらすじやネタバレについてご紹介していきます。


【殺人の告白】(韓国版)ネタバレについて

では、ここからは映画のあらすじやネタバレについて書いていきたいと思います。

10人の女性を殺害した事件が舞台

この映画は10人の女性を殺害した事件がベースとなっております。その事件を担当していたのが「チェ・ヒョング」という刑事です。
チェ班長と呼ばれていました。

チェ班長は当時犯人と接触し、ギリギリのところまで追い込みますが、逮捕することはできませんでした。
その時に犯人につけられた傷が忌々しく唇の横に残っています。

チェ班長にはどうしてもこの事件を忘れられない理由があります。
チェ班長には婚約者がいたのですが消息が不明となっていて、おそらく同じ犯人に殺されたと思われますが、死体も発見はされておりません。

チェ班長は自分のせいで婚約者が狙われ、犯人を捕らえることができないまま時効を迎えることに苛まされていました。

【補足】韓国の時効制度について

韓国も日本同様何度か時効の見直しがされております。
現在殺人罪(死刑)に対しての時効制度が廃止されているのか定かではないですが
この映画の設定では、事件から15年がたち「時効を迎える」とされていました。

この後25年に延ばし、殺人罪に対しては時効の廃止を検討されているようですが
現在の韓国の時効制度についての詳細まではわかりませんでした。

イ・ドゥソクを狙う遺族

時効成立から2年、イ・ドゥソクがいきなり自身が連続殺人犯であることをカミングアウトし、事件のことをかいた本を出版します。

ルックスがいいことから、連続殺人犯にもかかわらずファンが増え、本も売れ、一躍有名人となります。

しかし、それと引き換えに彼には危険が待っていました。

時効が成立していても、遺族の傷は癒えません。
かつてチェ班長の婚約者であったスヨンの遺族は法でさばけないのなら、自分たちの手で復習を、とあの手この手でイ・ドゥソクの命を狙いにいきます。

個人的にこの映画の残念なところは、とてもシリアスなはずなのに
あまりにも異次元なシーンがあり、現実離れしすぎていて興ざめ、というか
ここ笑っていいのかな?というシーンが何回かでてきます。

例えば、イ・ドゥソクがプールで泳いでいると
スヨンの遺族が毒蛇をプールにいれて命を狙うんですね。

私は誰かの夢か妄想シーンかと思い、現実に戻るのを待っていたのですが
まさかの現実だったので思わず「え?」と声をあげてしまったのですが(家でみていたので)
韓国の方は違和感なかったのか聞いみたいですね。

その後もカーチェイスが始まるのですが
笑かそうとしてるの?
とツッコミたくなるような「ありえねー!」の連続で
この辺りで熱量が1回下がります。笑

ミッションインポッシブルとかワイルドスピードのような
カーチェイスではなく、どこか“かくし芸”をみているような感覚です。

そういうシーンがところどころでてきて個人的には
こういった演出がこの映画とミスマッチな気がして違和感がありました。
急にアクションきたな、みたいな。


衝撃の結末

イ・ドゥソクが増々注目されるなか、自分が真犯人だと名乗る「J」が現れます。
冒頭で申し上げた通り、イ・ドゥソクが犯人でないことは予想ができるのですが、なぜ自分が犯人と名乗り出たのか?金儲けのために命をはって嘘をついたのか?理由が分からなかったのですが、個人的には衝撃的な結末でした。

結末は、イ・ドゥソクはJによって殺された最初の被害者女性の息子で、犯人だと嘘をついたのはチェ班長と共に真犯人をあぶりだすためについた罠でした。

しかも、イ・ドゥソクは2年前、Jが時効を迎えたときに絶望し、チェ班長の前で自殺をはかった青年でした。

飛び降り自殺(未遂)で衝撃的な映像でしたが、その時に負った傷のせいもあり整形手術をし、名前を変え、犯人を捕まえるために命をかけて自分が犯人だと世に名乗りでたのです。
まさかあの自殺した青年だとは思わなかったので、私は衝撃でした。

本は事件の詳細を知っているチェ班長が書いたとのことです。
時効を迎えたのにここまでして犯人を捜そうとする2人の執念が伝わりますよね。

時効は成立していなかった

2年前に成立していたはずの時効、実はまだ最後の事件(スヨン)が死んでから15年たっていないことをチェ班長は掴みます。

それはJが撮影したスヨンの動画にありました。

よく聞くと、その動画に大統領選の速報が入り込んでいたのです。
当時(動画が撮影されていた=スヨンがまだ生きている)の日時は1992年12月19日0時、チェ班長がJを目の前にして問い詰めているのが2007年12月18日11時46分、なんと時効まであと14分!

Jはスヨンの遺体が埋められた場所も自供していたので、後がなく逃走します。
そしてチェ班長、ドゥソク、スヨンの遺族が後を追います。

ここで「えーっと、またカーアクション挟むのかな?」と少し私は困惑しました。笑

時効まで14分!ということで、追いかけて時効ギリギリのところで逮捕して終わるのかと思いきや、最後はチェ班長がJを殺すという結末でした。

ドゥソク、スヨンの母は逮捕され連行されていくJの姿を見届ける訳にはいかず、Jを殺すラストチャンスとばかりにJを殺そうと襲い掛かります。
ドゥソクは取り押さえられ、スヨンの母はチェ班長に止められますが、チェ班長はスヨンの母の手を汚させるくらいなら、自分の手で・・・スヨンの遺族、Jの被害者遺族の気持ちを背負ったのかな、と私なりに推測しました。

チェ班長がJを殺したことに対しては、視聴者それぞれ意見が違うと思いますが、後味がそこまで悪くなかったのはチェ班長が刑期を終え、遺族、特にスヨンの母とようやく「この傷跡は消しましょう」と笑顔になれたシーンがあったからだと思います。

要約

・真犯人はJ、最後(恐らく)の被害者スヨン(チェ班長の婚約者)もJに殺されていたが
これまで遺体がみつからず。時効後Jが埋めた場所を告白したため、白骨は発見された
・チェ班長とイ・ドゥソクは犯人を捕まえるために手を組んでいた
・実は時効がまだ成立していなかった証拠を掴むも、逮捕直後チェ班長がJを殺す
・シリアスなサスペンスだが、ところどころあり得ないアクションシーンがネック

色々つっこみどころはありますが、私はなかなかよかったな、と思いました。
どうしても日本と比較してしまいますが、日本の映画にはなかなかない表現・演出があったので新鮮です。

日本でリメイク、犯人役に藤原竜也

日本では2017年に「22年目の告白ー私が殺人犯です」というタイトルでリメイクされました。

「はじめまして、私が殺人犯です」という藤原竜也さんのセリフは予告で有名ですよね。

私はまだみていないのですが、この予告だけで藤原竜也さんがイ・ドゥソク役、伊藤英明さんがチェ班長役であることが分かりますね。

J役は誰かと言いますと、キャストをみると恐らく仲村トオルさん演じる「仙堂」という男だと思います。

調べてみると構成は同じですが、結末がオリジナルとは少し違うようです。
オリジナル版と比べるとスリラー的な部分は劣っているような気もしますが、評価も高く、藤原竜也さんの演技力に皆さん魅了されているようですね。

私もこの作品は必ずみたい、と思う邦画の一つです。

監督はドラマ「ネメシス」や映画「AI崩壊」で知られる「入江悠」さんです。
入江悠監督についての記事はこちらにまとめております。

ちなみにオリジナル版の映画は実話ではございませんが、韓国史上最悪といわれている「華城連続殺人事件」にインスピレーションを受けたとされております。

また、タイトルが似ておりますが「殺人の追憶」という韓国映画はこの「華城連続殺人事件」を元に作られたそうです。
こちらは2003年に韓国で公開されており、ソン・ガンホさん主演、ポン・ジュノさんが監督を務めました。

・・・あれ、なんか聞いたことある名前だな~。と思ったらパラサイトコンビですね!
韓流にうとい私でも覚えておりました(^^)

華城連続殺人事件、調べてみるとなかなかショッキングな事件でありますが、ここまできたら「殺人の追憶」もみてみたいと思います!


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