映画・アンストッパブルをご紹介する日がやってきました!機関車暴走事故という実際にアメリカで起きた事件をもとに作られたこの映画、後半は手に汗握るスピード感ある作品となっております!
私の大好きな俳優さん、クリス・パインが出演していることにも触れながら、どうして機関車が暴走してしまったのか、事件のことや映画の感想を書いていきたいと思います!
「アンストッパブル」なんとなくみた映画がヒット!
2010年に公開された映画アンストッパブル、実話であること、クリス・パイン×デンゼル・ワシントン出演ということである程度注目されていましたが、ファーストインプレッションは「あんまり面白くなさそうだな…」が正直なところでした。
私はクリス・パインが好きなので一応みとこうか、ということでDVDを借りた記憶があります。
寝転がって前半ダラダラみてましたが、後半から機関車がタイトル通り「アンストッパブル!」な展開となり、クリス・パイン演じるウィルとデンゼル・ワシントン演じるフランクが命懸けで機関車をとめようと試み、この日をきっかけに人生をリスタートさせるスリルあり、ヒューマンドラマあり、の映画となっております!
余計な脚色は少なく、約1時間半でぎゅっと描かれたこの映画、今でもオススメ映画を聞かれたら挙げる映画の1つとなっております!
最終的に悪者がクビになり、ヒーローが昇格するという分かりやすい構図も最後はスッキリしていていいかと思います。
「アンストッパブル」キャストをご紹介
では、映画アンストッパブルのキャストをご確認ください!
★フランク・バーンズ(デンゼル・ワシントン)※上図左手
ベテランの機関士。会社からは強制退職を言い渡されており、コネで入ってきたウィルとコンビを組むが、険悪なムードに。
777号の暴走事故を解決に導くが、777号を停止させる行程の中でウィルとの関係も良好に。
最後は会社から強制退職を撤回され、その後円満退職となる。
→デンゼル・ワシントンの息子、ジョン・デビット・ワシントン主演の「TENET」についての記事はこちら。
★ウィル・コルソン(クリス・パイン)※上図右手
新米機関士。
仕事ができるフランクが強制退職を言い渡されているのに対し、大した仕事もできないのに会社に優遇されているウィルは、周りから反感を買っている。(ウィルはコネ入社)
フランクと初めてコンビを組んだ日に777号の暴走事故に巻き込まれることに。最初はフランクを毛嫌いしているが、この暴走事故をきっかけに徐々に打ち解け、見事777号を止めることに成功する。
→クリス・パインについて詳しくかいた記事はこちら。
★コニー・フーパー(ロザリオ・ドーソン)
フラー操車場の指揮官。
頭がきれる女性で、777号の暴走のためにあの手この手を尽くすも失敗。上司であるオスカーのやり方に納得がいかず、首を覚悟で脱線の指示を無視し、フランクとウィルに運命を託す。
のちに彼女の判断は評価され、オスカーのポジション・部長に昇格。
★オスカー・ガルビン(ケヴィン・ダン)
AWVR社の運行部長。
彼なりに停止作戦を試みるも、ことごとく失敗。会社の名誉や損失を第一に考えておりコニーとは意見が合わず。
最終的には、この事件の責任をとらされ、クビになることに。
★デューイ(イーサン・サプリー)
問題機関士。
勤務態度がよろしくなく、777号暴走事故を起こした張本人。
事件後、自主退職してファーストフード店に就職。
★ギリース(T・J・ミラー)
デューイとコンビを組んでいた機関士。
デューイの怠慢さに気づきながらも、同調してしまう。結果今回の事件を起こすきっかけとなってしまった。
★ネッド・オールダム( リュー・テンプル)
溶接の仕事をしている。
コニーの指示で暴走事故を止めることに貢献する。
車で777号と並走するシーンはスリル満点!
彼がいなければ、ウィルは777号を止めることはできなかった。
「アンストッパブル」機関車事故はなぜ起きたのか
キャスト紹介でも説明しましたが、事故は人為的なものです。
デューイとギリースの怠慢から起こってしまったのです。
・ギリースが貨車のブレーキホースが外れていることを指摘しているのにも関わらず、デューイはその忠告を無視。(繋がっていれば加速はしなかったはず)
・進行方向のポイントの方向が違ったため、デューイは動いている777号から下車し、ポイント切り替えをして777号に戻ろうと試みる。その際にブレーキをかけて降りたつもりがかかっておらず、777号は加速を始める。
デューイは慌てて運転席に戻ろうとするも、失敗。777号は無人走行を始める。
簡単に上記2点のせいで、777号は無人走行を始めてしまったのですが、実際に起きた「CSX8888号暴走事故」をほぼ忠実に再現されていると思います。
映画に話は戻りまして、最初報告を受けたコニーは、デューイとギリースに777号の追跡、ネッドに777号の先回りをしてポイントの切り替えを命じますが、どちらも失敗。777号は予想をはるかに超えてスピードをあげ走行していたらからです!
そして777号に付随している貨物の中身は有毒性のある発火物であることを知り、緊急事態だと判断したコニーは、警察へ協力を依頼します。
777号の経路を確認すると、このまま暴走が止められなければ急カーブで脱線し、スタントンの町に突っ込んで大爆発・・・。最悪の事態を避けるために、コニーはまだ人口が少ないところ(農地)で故意に脱線させて、暴走列車を無理やりとめることを上司のオスカーに相談します。
オスカーは会社の損失を恐れ却下、コニーと対立します。オスカーはオスカーなりにあの手この手で777号の暴走を止めようとし、結局コニーがやろうとした脱線事故を実行しようと試みますが、どれも失敗、けが人を出してしまい、事態はどんどん深刻化してきます。
そんな中、初めてコンビを組んだフランクとウィルを乗せた貨物車が、後にこの暴走機関車を無事止めることに成功するのです。
スタントンから出発した貨物車(フランクとウィルが操縦)は777号と同じ線を逆方向に進んでおり、777号と衝突を回避するため側線に避難。
777号とすれ違ったフランクは、脱線させて無理やり停止させる作戦は失敗するとよみ、会社の指示を無視して逆走し777号を追跡し始めます。
777号と自分が乗っている貨物車を連結させ、ブレーキをかけて停止させる、という作戦です。
ウィルはフランクの無謀な作戦に最初は反対し、絶対無理だとフランクに吠えますが、777号がこのままいけば、自分の家族が住むスタントンに突っ込むことを知り、フランクと共に777号を止めようと決意します。
暴走する777号に追いついたものの、猛スピードの中連結させる必要があった為、連結するのも命がけ、やっとの思いで連結をさせてブレーキをかけますが、かけすぎると連結した貨物車が弾き飛ばされることになり、緩やかにしかブレーキをかけれません。次第に777号に引っ張られまた加速を始めてしまいます。
残された手段は777号に誰かが乗り込んでブレーキをかけるしかなく、そこで大活躍したのが、ネットが乗る自動車です!
ずっと自動車で777号を追いかけていたネットは、ウィルに自動車に乗るよう促します。そして猛スピードで777号の運転席まで行き、ウィルが777号に飛び乗り、急カーブにさしかかる直前で無事ブレーキをかけることに成功します!
後半の出来事はこうやって思い出すだけでもハラハラ感が蘇ります・・・。
暴走機関車事故をきっかけに、フランク・ウィル共に家族との関係も修復し、キャスト紹介でもあったようにフランクの強制退職は、もちろん撤回されました。
実際の事故より自動車に飛び乗りまた777号に飛び乗るところなど、若干脚色はされておりますが、ほぼ忠実に再現された映画だと思います。
暴走機関車をまるで怪物のように描き、暴走機関車のスピードにのせるように、この怪物に立ち向かうフランクとウィルの関係性や心理の変化を織り交ぜながら、この映画を作り上げてくださったトニースコット監督、こちらが最後の作品となりました。
「アンストッパブル」映画としての評価は
私は個人的にクリス・パインが好きなこともあり、「アンストッパブル」を絶賛しておりますが、他の人の評価はいかがでしょうか?
劇的な興行収入とはなっておりませんが、ヒットした映画、と言っても過言ではないと思います。日本での評価も、まずまずではないでしょうか。(日本での興行収入は10億ほど)
実はこの映画の撮影に入る前、デンゼル・ワシントンが一度降板しているんですよね。
トニースコット監督とデンゼルワシントンが組むのはこれが初めての作品ではなく、「サブウェイ123 激突」という映画でもタッグを組んでいたのですが、この映画の興行収入が芳しくなく、「アンストッパブル」の資金調達が難しくなっていたそうです。
そこで、トニースコット監督はじめデンゼル・ワシントンのギャラを減らす案がでた訳ですが、それを理由にデンゼルワシントンは一度降板したと言われております。
その後どのように和解したかは分かりませんが、そんな裏事情があったのも私はこの映画を見て随分たってから知りました。(笑)
何はともあれ、私にとっては「人生に一度は見ておきたい映画」という存在になったので、トニースコット監督、そして結果的に主演を全うしていただいたデンゼル・ワシントンに感謝です。
恐らくこの2人が絡んでいなければ、例えクリス・パインが出ていたとしても、何回も観たくなる映画までにはなっていなかったかもしれません。
たかが映画、と思われるかもしれませんが、映画を通して知ることも、学ぶこともたくさんあります。映画は立派なカルチャーです。
現に私はこの映画を通して「CSX8888号暴走事故」を知ることになりました。
映画で覚えた英単語もあります。映画のキャラクターに憧れたり、考え方が変わったこともあります。
話がそれてしまいましたが、皆さんにとっても「人生を変えた」というと大げさですが、自分の価値観を変えたような映画が1つはあるのではないでしょうか?
そういうものをこのブログを通して共感できたらいいな~、と思います!
コメント